妊活とパートナーにできる配慮
不妊治療専門の婦人科の待合室を覗くと、圧倒的に女性が多いものです。
しかし、中にはご夫婦で来院されている方もいらっしゃいます。
治療が本格的に始まれば、実際赤ちゃんを宿すべき身体となる女性の方がどうしても診察は多くなりますが、男性に関してももちろん診察は必要です。
妊活は夫婦助け合って行うもの。
どちらかに不妊の原因が存在したとしても、結局は夫婦2人の問題だからです。
それに実際、不妊の原因の約4割が男性側の問題となります。
女性が4.5割で原因不明が1.5割ですから、双方の割合的に言えばほとんど違いはありませんね。
タイミング法を例に挙げてみても、パートナー同士がきちんと治療に向き合っていないことには成果が出にくくなってしまいます。
妊活は長く続くケースも多く、努力がなかなか報われないということもあります。
パートナー同士がお互いに配慮し合うことで、辛い時でも乗り切っていけるはずです。
小さなことでも配慮を忘れずにいたいですね。
それでも、どうしても妊活で主体的に活動するのは女性となってしまいますよね。
男性側に比べ、女性の身体の中で起こる受精のメカニズムは何段階にも及びます。
排卵、受精、着床のどれもがタイミング良く行われなければならず、どれが欠けても妊娠には結びつきません。
男性には、こうしたがんばっている女性をぜひ気遣っていただきたいですね。
そして、女性側についても同様です。
例え、自分には何の問題もなく、検査の結果男性側に問題があったとしても責めるような言動は避けましょう。
原因の究明は治療方法に関してのみ必要であり、妊娠のためにがんばるという点では何の必要性もありません。
一緒にがんばることで、夫婦の絆がこれまで以上に深まってくれれば、最高の妊活が出来たと言えますね。
妊活は子育ての第一歩です。
お互いに協力し、足りない部分は補い合いながら、大切な赤ちゃんがやってくるのをゆっくりと待ってくださいね。